2019-04-08公開

クレジットカードの利用限度額とは?限度額を上げる方法や、超えた時の対応を解説

クレジットカードの利用限度額とは?限度額を上げる方法や、超えた時の対応を解説
画像出典:fotolia

クレジットカードの利用限度額について、限度額が決まる仕組みや、限度額の引き上げ方法などを解説します。また、年収から見た利用限度額の平均や目安の考え方、限度額が自動的に引き上げられたり、引き下げられたりする理由や、限度額を超えてしまった場合の対応方法も紹介します。

更新日時:2020-01-22

クレジットカードの利用限度額とは

クレジットカードの利用限度額とは、そのクレジットカードで最大いくらまでのショッピングやキャッシングが利用できるかを意味します。利用限度額内であれば、回数に制限なくその金額まで何度も自由に利用できる仕組みです。利用限度額は「総利用可能枠」と呼ぶ場合もあります。

また、「利用可能金額」は、「利用限度額」から「その時点で引き落としが済んでいない金額(利用残高)」を引いたもののことをいいます。
また、利用限度額は、全体の総利用可能枠に加え、ショッピングやキャッシング別に、また支払い方法によってもそれぞれ枠(限度額)が定められています。

・総利用可能枠(「利用限度額」などとも呼ばれる)
ショッピング利用可能枠とキャッシング利用可能枠を含む、最大でいくらまで利用できるか、その合計の金額です。

・ショッピング利用可能枠
総利用可能枠のうち、お買い物やサービスの利用料金の支払いなどに使える枠のことです。キャッシングを一切使用しない場合は、総利用可能枠=ショッピング利用可能枠になっているクレジットカードがほとんどです。

・割賦(かっぷ)枠
総利用可能枠のうち、分割払いやリボルビング払い(リボ払い)で利用できる枠のことです。2カ月を超えた支払いについては、割賦販売法によってカード利用者の支払能力に応じた金額の上限が決められる仕組みとなっており、その金額以下で割賦枠が設定されます。なお、割賦の支払いが完了するまでは、総利用可能枠は繰り越した支払いを引いた金額までしか利用できません。

・キャッシング利用可能枠
総利用可能枠のうち現金の借り入れ(キャッシング)に利用できる枠のことです。キャッシングの利用枠は貸金業法に基づき設定されます。なお、キャッシング利用可能枠は、カードの申し込み時やカード発行後も「キャッシング利用なし」に変更することもできます。

クレジットカードの利用限度額とは

利用残高が総利用可能枠(利用限度額)に達するとクレジットカードが一時的に使えなくなります。引き落とし日を待つか、所定の手続きで利用残高分の金額を振り込むなどの対応を取ることで、クレジットカードが利用できるようになります。

最初の利用限度額はクレジットカードの入会審査時に決まる

利用限度額は、最初の入会審査のときに、個人の収入額などから支払い能力を判断して決定されます。利用限度額には、キャッシングの限度額が設定されている場合と、ショッピング・キャッシングそれぞれの限度額が決められている場合があります。

利用限度額についてはカード会社の判断によりますが、キャッシングの限度額については最初のクレジットカードの申し込み時に希望を出せるようになっています。また、最初の入会直後の利用限度額は少なめに設定されていることが多く、クレジットカードの利用実績を一定期間重ね、支払い状況に問題がなければ初期よりも利用限度額が上がっていくことがあります。

なお、利用限度額はクレジットカードの種類によっても異なります。一般のクレジットカードは限度額が100万円以内のものが多いですが、ゴールドカードやプラチナカードなどのステータスの高いクレジットカードには、最初から限度額200~300万円といった高額のものも見られます。

楽天カードのワンランク上のステータスを持つクレジットカード!楽天ゴールドカードに申し込む

クレジットカードの利用限度額の平均はいくらくらい?限度額を決める審査内容や基準は?

クレジットカードの利用限度額はカード会社によって決められますが、どのような基準で決められているのでしょうか。

クレジットカードの利用限度額の平均(目安)

クレジットカードの利用限度額の平均値については、実績データはないものの、目安となる数字を平均年収から出すことができます。

『平成30年分民間給与実態統計調査結果について』(国税庁)によると、日本の給与所得者全体の平均年収は約441万円となっています。では、この平均年収の人がクレジットカードを申し込んだ場合に利用限度額はいくらくらいになるのか、計算してみました。

利用限度額=年間支払可能見込額×0.9の範囲内

クレジットカードの利用限度額のうち、ショッピングについては「改正割賦販売法」に基づいて、「年間支払可能見込額」を元に決められます。クレジットカードの利用者の年収から、経済産業省が定めた「生活維持費」と現在のクレジット債務(翌月1回払いを除くカード会社への1年間の支払い予定額)を差し引いた金額が「年間支払可能見込額」です。

クレジットカードの場合、この「年間支払可能見込額」に0.9を掛けた金額(包括支払可能見込額)を超えない範囲で、カード会社の判断に基づき利用限度額が決められます。

仮に、世帯人数4人、住宅ローン有、クレジット債務が120万円だとすると、年収441万円-生活維持費240万円-クレジット債務120万円=81万円が支払可能見込額となります。この金額に0.9を掛けた72.9万円が包括支払可能見込額となり、この金額がクレジットカードの利用限度額の目安となります。初回の審査なら、ご利用可能枠は70万円を超えない範囲が考えられます。

例:世帯人数 4、年収441万円、住宅ローン有、生活維持費240万円、クレジット債務120万円
A.支払い可能見込み額(クレジットカード) クレジットカードの利用限度額(想定) 備考
年収-生活維持費(年)-クレジット債務(年)×0.9
441万円-240万円-120万円×0.9=72.9万円
70万円を超えない範囲でカード会社が決定 ※生活維持費は世帯人数や住宅ローンの有無により異なる

また、キャッシングの利用限度額は「貸金業法」に基づき、「他社のキャッシング利用額との合計がクレジットカード利用者の年収の3分の1を超えない範囲」を目安として決定されます。

年収441万円で、貸金業者からの借入が50万円ある場合を例にしましょう。年収441万円の場合、3分の1の147万円が貸金業者から借り入れられる合計の上限額になります。したがって、この147万円から、他社借入額50万円を引いた金額97万円以下でキャッシングの利用限度額が設定されます。

例:年収441万円、貸金業者からの借入額50万円
B.キャッシングの上限 キャッシング利用枠の上限(想定) 備考
年収の1/3-貸金業者からの借入額
441万円x0.333-50万円=97万円
97万円を超えない範囲でカード会社が決定 ※借入額の算定対象は貸金業者からの借入(クレジットカードによるキャッシングを含む)

学生向けクレジットカードと限度額の関係

学生の場合、定期収入はなくアルバイトや仕送りなどが収入のメインとなるので利用限度額は10~30万円程度に設定されている若年層向けクレジットカードも存在するようです。

学生向け、若年層向けのクレジットカードであっても、利用実績が伴えば途上与信を経て利用限度額が引き上げられることがあります。また、一時的な利用限度枠の増枠に関しては、ほぼどのカード会社でも可能となっています。

平成30年分民間給与実態統計調査結果について
改正割賦販売法
貸金業法

クレジットカードの利用可能額(残枠)の確認方法

現在の利用可能額は、インターネットの会員サイトや専用アプリから確認できます。クレジットカードの限度額とともに、利用可能額と現在の利用残高(未払い分)が記載されていますので参考にしましょう。引き落とし日が来る前に新たにクレジットカードを利用すると、利用可能額は減少していきます。

ここで注意したいのが、ショッピングとキャッシングがそれぞれ別枠になっていないクレジットカードの場合です。

例えば、利用限度額が30万円でキャッシングの利用可能枠が10万円の場合、すでに25万円ショッピングを利用していれば、キャッシングは5万円しか利用できません。また、分割払い・リボ払いの枠(割賦枠)についても同様で、限度額を超えるとその分は1回払いしか利用できなくなります。

クレジットカードの利用可能額(残枠)の確認方法

クレジットカードの利用限度額を引き上げる、変更する方法は?

利用限度額の引き上げ方法

クレジットカードの利用限度額は、希望すれば上げてもらうこと(増枠)もできます。

増枠にあたっては、再度審査が行われます。入会時の審査項目に加え、これまでの利用実績や、クレジットカードの利用期間なども加味されたうえで判断されます。支払いの遅れがあった場合などは限度額を上げられないばかりか、限度額を下げられたり、クレジットカードの利用を停止される可能性もあるという点に注意してください。

限度額引き上げの手続きは、以下のような方法で可能です。カード会社によって異なりますので、カード会社のウェブサイトなどで確認しておきましょう。

1.会員サイトや専用アプリから増額を申し込む
オンラインで限度額の増額申し込みを行う方法です。楽天カードであれば、楽天e-NAVIのお支払い(ご利用明細)のご利用状況から、増枠および一時的な増枠の申し込みができるようになっています。

2.電話で増額を申し込む
カード会社の会員専用コンタクトセンターに申し込む方法です。必ず手元にクレジットカードを用意して、カード会員本人から連絡を行ってください。

利用限度額は最高いくらまで引き上げられるのか?

結論から言うと、カードのランクによります。例えば会員になっているカード会社が「利用限度額最高200万円」をうたっているゴールドカードを提供している場合、一般カードのままでは、同じ上限になることは難しいと考えられます。

目安としては利用可能枠の上限が、桁1つ増えて100万円を超えたら、次のランクのカードにステップアップすることも検討してみてください。

旅行や引っ越しなどによって出費が増大する場合には、一時的に限度額を上げることも可能です。なお、増枠期間はカード会社によって異なりますがおおむね2~3カ月。そして増枠分の利用は1回払いのみとなる場合があります。また、増枠期間終了後は、以前の限度額に戻ります。

クレジットカードの利用限度額を超えてしまったらどうすればいい?

限度額を超えてもクレジットカードは使える?

結論から言うと、設定されている限度額以上の使用はできません。クレジットカードの利用はあくまで利用限度額の範囲内でのみ可能となります。

限度額を超過した場合、「公共料金」や「携帯代」の引き落としはどうなる?

毎月必ず支払う必要のある公共料金や携帯代は、クレジットカードで自動支払いにしているという人も多いでしょう。公共料金などの継続的な支払いの場合、限度額のチェックが行われない場合もあるので、そのまま支払いできる場合もありますが、規約上クレジットカードの利用は限度額の範囲内です。

もし、限度額オーバーになってしまったら、事前にカード会社に連絡し、現在の利用額の繰り上げ返済を行って利用枠を復活させておくか、公共料金や携帯代の支払い方法をほかの手段に変更しておく、もしくは請求書で支払うなどの対処が必要です。

クレジットカードの利用限度額とは

画像出典:fotolia

クレジットカードの利用限度額が復活するタイミング

利用限度額は1カ月ごとなどの期間内での利用限度額だと誤解してしまいがちですが、限度額は現在利用中の金額が引き落としによって支払われると復活します。

例えば、30万円の限度額で、今月20万円利用していたとしましょう。引き落とし日までは10万円しか使えませんが、引き落としが済んだ時点でリセットされ、20万円分の利用可能額が復活します。もし20万円分の引き落としが済む前に10万円以上使おうとすると、限度額オーバーとなります。

ただし、利用可能額が回復するタイミングは原則カード会社が引き落としを確認後、利用額の情報が更新されてからとなります。利用可能額が回復するまでのタイミングはカード会社と引き落とし銀行の組み合わせによって異なります。当日中に戻る場合もあれば、数日間かかる場合もありますので、確認するようにしましょう。

自動的にクレジットカードの利用限度額が上がるとき、下がるとき、その理由とは?

限度額が自動的に上がる理由

カード会社は、会員のカード入会後も定期的に利用状況を確認しており、これを「途上与信」と呼びます。利用実績や支払い実績が認められ、途上与信で良い評価を受けた会員は特に予告なく、利用限度額が引き上げられるケースもあるようです。

限度額が自動的に下がる理由

カード利用残高が多い、または支払いの遅延などが頻繁にある場合は、途上与信を経て利用限度額が減額されたり利用停止になったりする場合があります。減額につながりやすい要因の例は以下のような履歴です。

・クレジットカードの所有枚数
・持っているカードの利用残高
・支払いの遅れ
・携帯電話料金の未払いがある
・カードローンなどの他社からの借り入れがある

クレジットの限度額を引き下げたいとき

使いすぎが心配なときは、あえて利用限度額の減枠を申し出るという方法があります。途上与信などで利用限度額が上がったものの、その後年収が下がるなどして高額な利用をしなくなった場合などに有効ですが、メリットとデメリットがあります。

限度額を下げるメリット

・無駄遣い、使いすぎ防止になる
限度額以上は使えませんので、少なくなった限度額の範囲で利用することを意識するようになり、使いすぎを防止できます。

・不正使用による被害の最小化につながる
万が一不正使用された場合も、利用限度額が低ければ被害を最小限に留めることができます。

限度額を下げるデメリット

・ポイントやマイルを得る機会が少なくなる
限度額を下げると、それだけクレジットカードを使う機会が減るかもしれません。カード利用額に応じて還元されるポイントやマイルの獲得量も、結果的に少なくなります。

・再度、利用限度額を引き上げるには審査が必要
一旦限度額を下げ、再び元に戻したい、あるいは増額したい場合には、改めて増額を申し込んで審査を受けることになります。

・分割払いやリボ払いの利用枠も下がる
旅行代金など高額な代金を分割払いやリボ払いにする場合は、割賦枠が下がることで不便になることが考えられます。また、海外で高額な医療費を払う必要がある場合、利用可能額が少ないために、現金で支払わざるを得ない可能性もあります。

利用可能枠を下げる際は、メリットとデメリットを十分に精査しましょう。可能であれば、いざというときのために利用可能枠はしっかり残しつつ、カードを利用する目的や回数を絞るなど、使いすぎを防ぐ工夫をしていくことがおすすめです。

分割払いと利用限度額の関係性は?

大原則として、割賦枠(分割払いやリボ払い、ボーナス一括払いなどの利用可能枠)が利用限度額を超えることはありません。前半の「クレジットカードの利用限度額とは」の項に出てきた表のカードの例で説明すると、翌月1回払いを含むショッピング全体で利用できるのは最大50万円までになります。

このうち、カードショッピングで割賦払い(分割払い、リボ払いなど)で利用できるのが30万円までです。この30万円は分割手数料も含んだ枠のため、手数料込みの金額が割賦枠を超える場合は利用できなくなります。

クレジットカードの利用限度額を確認しよう!

支払いに便利なクレジットカードですが、限度額以上は使えません。まとまった出費を予定している場合には、あらかじめ利用限度額を確認しておくことをおすすめします。もし、限度額を超えてしまう可能性があるなら、事前に増枠も検討しましょう。もちろん、計画的に利用することも忘れないようにしてくださいね。

この記事を書いた人zom

フリーライター
元クレジットカード加入促進スタッフ→クレカ比較記事ライター→キャッシュレスマイスターへと変異中
トークイベント企画チーム "TO OURS TALK" を2019年に立ち上げ

年会費永年無料!!
ポイントがざくざく貯まる!

新規入会&利用で5,000ポイント! >

楽天カードをつくる

この記事をシェアする!

あなたにおすすめの記事