2020-07-14公開

簡単アレンジで、いつものカレーがお店風に変わる! カレー研究家が提案する「おうちカレー」生活

自宅でもお店みたいなカレーはできる!

簡単にできる「おうちカレー生活」の方法をカレー研究家・スパイシー丸山さんが伝授。いつものカレーやレトルトカレーにスパイスをちょい足ししたり盛りつけをアレンジしたりするだけで、お店で食べるようなカレー体験ができちゃいます。

家庭的なカレー

年間約600食ほどカレーを食べる、カレー研究家のスパイシー丸山と申します。

新型コロナウイルスの影響で外出を控える日々が続く中、“おうちごはん”の機会が増えた方も多いのではないでしょうか。この状況はまだ続くようにも感じます。

ただ、おうちごはんが続いてきて、なんだか飽きてきた……という人も少なくないのでは。そんな気分を解消するには、いつもの“おうちごはん”に変化を与えるイベント性が重要になってくると思うのです。

そこでおすすめしたいメニューがカレーです!

カレーはご飯にかけるだけのシンプルな食べ物ですが、ちょっとしたアイテムやテクニックで印象がガラリと変わる、ポテンシャルがとっても高い食べ物です。

いつものおうちカレーをほんの少しの工夫をするだけで、お店のような喜びが自宅にいながら味わえちゃうんです。

自宅でカレー生活を満喫している様子
自宅でもお店みたいなカレーはできる!

今回は、一人暮らしの方でも、料理に不慣れという方でもすぐに実践できる「おうちカレーを充実させる方法」をご紹介。さぁ、ワンランク上のカレー生活を始めて、おうちごはんに刺激と楽しみを見つけてみましょう。

【INDEX】
【1】“香りのちょい足し”でワクワク感&変化を楽しもう
・パウダースパイスを加えてワクワク感アップ!
・まず手にとってほしいおすすめスパイス3つ
・まだまだあるちょい足しで、色んなカレーを自宅で体験
【2】少し高めのカレールーでより美味しく&リッチな気分
【3】盛りつけを工夫して「お店のカレー」らしさを演出
・一瞬で「お店っぽいカレー」にするコツ
・実は簡単。お店で見かける「黄色のライス」
・「あいがけカレー」も自宅でできる
【4】カレー生活をもっと充実した時間にする空間づくり
・インド食器をそろえてみよう
・部屋のBGMにもこだわってみよう
【5】イチからスパイスカレーを作ってみよう

STEP1. まずはレトルトカレーに“香りのちょい足し”でワクワク感&変化を楽しもう

スパイスの写真

カレーに調味料などを加える“ちょい足し”はもはや定番ですが、その多くは調理工程を必要とするものがほとんど。レトルトカレーにはなかなか応用ができないんですよね。

そこで提案したいのが、レトルトカレーやいつも作るカレーに振りかけるだけで変化が楽しめる「香りのちょい足し」です。

 

パウダースパイスを加えるだけでワクワク感アップ!

まず試してもらいたいのがパウダースパイス

食べる直前に小さじ1/2程度を振りかけるだけなのですが、それだけで印象がガラリと変わり、まるでお店のような仕上がりになってくれるのです!(※小さじは一般的なティースプーンで代用できます)

 

カレーにスパイスを振りかけた様子

 

定番のガラムマサラ(複数のスパイスが入ったMIXスパイス)でも美味しくまとまりますが、使う機会がなかなかない単体のスパイスから試してみるとワクワク感が出るのでオススメですよ。

スパイス選びに迷ったら。まずこの3つを手にとってみよう

とはいえ、たくさん種類のあるスパイス。どれから始めればいいのか分からない……という人も少なくないはず。まず手にとってほしいスパイスを3つ紹介します。

【おすすめスパイスはこの3つ!】
(1)クミンパウダー
(2)コリアンダーパウダー
(3)カルダモンパウダー

手軽に本格的な味わいを楽しむなら……「クミンパウダー」

始めやすいのはクミンパウダー。多くのお店で取り扱っているので購入しやすいです。

クミンパウダー


カレーらしい香りとエスニック調の香りを併せ持つクミン。エスニック的な香りがカレーの中で強調され、目を閉じるとインドの景色が広がってくる……はずです(笑)。

爽やかな香りを楽しむなら……「コリアンダーパウダー」

続いてコリアンダーパウダー。コリアンダーはカレーに欠かせない重要スパイスの1つなのですが、実はパクチーの種をパウダー状にしたもの

コリアンダーパウダー

パクチーのような青臭さがなく爽やかな香りがして、サッとかけるだけでどこかカフェカレーのような仕上がりに!自宅でカフェ気分を味わいたい人にもピッタリのスパイスですね。

より特別感を出すなら……「カルダモンパウダー」

最後はカルダモンパウダー。スパイスの品揃えが豊富なスーパーや百貨店じゃないとなかなか買えないので購入ハードルが少し高めですが、そんな時はLet'sネット通販。勢いでポチっと買ってみましょう。

カルダモンパウダー

コリアンダーとも違う柑橘っぽい爽やかな香りのカルダモンですが、振りかけるだけでスパイスカレー店のような本格的な香りが広がります。レトルトを超えた美味しさにニヤニヤが止まらなくなっちゃうんですよね!

一味唐辛子、ゴマ油、カツオ節粉で色んなカレーを自宅で楽しむ

辛めのカレーが好きな人は、上記スパイスに一味唐辛子も加える合わせ技もオススメ。インド料理ではレッドペッパー(カイエンペッパー)という唐辛子パウダーを使うのですが、一味唐辛子は唐辛子を粗く挽いたものなので実はレッドペッパーと同じもの。辛味が加わると香りが引き締まるので辛さがOKの方は試してみてください。

ゴマ油(写真左)、カツオ節粉(写真右)
ゴマ油(写真左)、カツオ節粉(写真右)もちょい足しにオススメ

スパイス以外の“香りのちょい足し”だと手に入れやすいゴマ油が新感覚で楽しいです。これまた食べる直前にかけるだけなのですが、ゴマ油特有の香りがカレーに新たなアクセントを生み出し、どこか中華風カレーのような趣に

カレーに刺激を求めている方ならラー油も良いですね。ラー油ならではのエッジの立った辛味とゴマ油の風味がダブルで攻めてくるので刺激的な美味しさが楽しめます!(ラー油を使用する場合は、ゴマ油ベースで製造されているラー油であることが重要なので、原材料のところを確認してみてください)

そして一瞬にして和風カレーに変えてくれる魔法の“和”アイテムもあるのです。それがカツオ節粉

小さじ1/2くらいを食べる直前にかけるだけで、お蕎麦屋さんの出汁の効いた和風カレーにガラリと変身! その激変っぷりには衝撃を受けると思いますよ!ご飯ではなく、うどんと合わせると出汁たっぷりのお店のようなカレーうどん早変わり。カレーうどん好きならぜひトライしてみましょう。

 

STEP2. いつもより少し高めのカレールーを選んで、より美味しく&リッチな体験を

市販のルーを使って作るカレーを美味しくするにはルー選びも重要になってきます。

そこで、一度試してもらいたいのが高価格帯のカレールー。個人的には200円台後半から300円台以上のものがここに当てはまります。

カレールウたち

カレーを美味しくするために調味料などをちょい足ししてコクや深みなどをアップさせる人も多いと思いますが、それらのちょい足しアイテムが最初から入っているのが高価格帯のカレールー。美味しさの素がぎっしり詰まっているからこそ、価格も高くなっているんですね。

肉などの食材は高いものを使っているのにルーは普通のものを使う人はけっこう多いです。ここを変えるだけでカレーの美味しさがグンとアップするので、騙されたと思って試してみてください。

カレールーにこだわった様子のひと皿

カスタマイズして楽しみたいなら、先ほど香りのちょい足しで紹介したクミン、コリアンダー、カルダモンなどのパウダースパイスを加えてみましょう。ポイントはビビらずにけっこうたっぷり加えること。ルー半箱に対して大さじ1は加えてみてください。ミックススパイスであるガラムマサラとの合わせ技も良いですね。

 

スパイスの扱いに慣れていない方は、レトルトカレーの時同様、食べる直前に小さじ1/2を振りかけるスタイルからぜひ。

 

STEP3. 盛りつけにこだわって、「お店のカレー」らしさを演出!

盛りつけに一工夫を加えるだけでワンランク上の存在になってくれるのがカレー。特にライスはとっても重要で、ライスの盛り次第で印象が全然違ってくるんですよね。

特別な道具は必要なし! 一瞬で「お店っぽいカレー」にするコツ

一番簡単なのは、“おわんでカパッ”方式です。ライスをおわんに詰めてカパッとひっくり返すだけ。

おわんでカパッ方式でライスを盛る様子

するとドーム型のライスになるのですが、仕上げにライスをグルリと囲むようにカレーをかけると、それだけでお店っぽいカレーに大変身!

お店っぽいカレーに挑戦した様子

 

お店で見かける「黄色のライス」、実は簡単です

さらに映えるビジュアルを目指すならご飯を黄色くしてみましょう。必要なのは多くのお店で買えるターメリックパウダーのみ。

本来のターメリックライスはご飯を炊く時に一緒に入れて炊くという少し面倒な作業があるのですが、誰でも気軽にトライできる後がけ方式でもバッチリなビジュアルに仕上がります。

手軽にターメリックライスのような雰囲気に見せる作り方

作り方はとっても簡単。ボウルなどの大きな器にご飯を入れて、上からターメリックを振りかけ後は混ぜるだけ。目安の量は1人前のごはんに対し、小さじ1/4です。

 

お店のような雰囲気のターメリックライスを作った様子

そのまま盛り付けても雰囲気が出ますが、先ほどの“おわんでカパッ”方式でドーム型にしてみるのもGOODですよ。

 

複数のカレーを楽しむ「あいがけカレー」も自宅で!

最後は、はやりのあいがけカレーの楽しみ方。2つのカレーを一度に味わっちゃう魅惑の合いがけカレーですが、適当に盛り付けるとグチャグチャした感じになってしまうので美味しさも半減してしまうことに……。

では、どんな感じのライスが合いがけカレーにはベストなのか? 個人的にはキッチリ直線スタイルがベストだと思っています。

スパイスカレー店などでよく見かけるこのスタイル。難しそうに感じるかもしれませんが、やってみると意外と簡単。しゃもじとスプーンを用意して挑戦してみましょう。

あいがけカレーに挑戦中の様子

まずは、ライスをドサッと乗せ、しゃもじとスプーンの背で中央に押し付けていきます。仕上げに、ライス上部を平らにすると完成。両サイドにカレーをかけていただきましょう。

あいがけカレーを作った様子

先ほどのターメリックライスで盛り付けるとアートのようなビジュアルになるので、スマホカメラのシャッターが止まらなくなっちゃいますよ!

【番外編】お店っぽさアップ!チャパティを用意して特別感を演出

いつものカレーも、ライスではなくインドのパンで食べてみると、自宅でもイベント性が出て特別感がアップ。インドのパンといえばナンのイメージがありますが、インドの人たちは実はナンをあまり食べず、チャパティという薄焼パンを食べることが多いんですよね。

ナン作りはドライイーストなどで発酵させなくてはいけないので少し面倒なのですが、トルティーヤのようなチャパティは小麦粉を水でこね(少しの塩と油を入れて)、薄く伸ばして焼くだけなのでとっても簡単。パン作り未経験者でもサクッと作れるので、オススメです。


チャパティと一緒にカレーを楽しむ様子

インド式カレーだけでなく、市販のルーで作るカレーとの相性もバッチリ。自作のチャパティで食べるカレーは特別感がハンパないですよ。詳しい作り方は、僕のブログをチェックしてみてください。

STEP4. 小物や雰囲気にもひと工夫して、カレー生活をもっと充実した時間に!

ここまで、カレーそのものに関するひと工夫を紹介してきました。さらにお店気分で楽しみたいなら、思い切ってインド食器をGETしてみるという手があります!

インド食器をそろえれば、おうちカレーをより特別な時間に

かつては特別な場所でしか購入できなかったインド食器ですが、今はネット通販で様々な種類のインド食器を買うことができるんですよね。

ステンレス製のターリー皿とカレーを入れるカップのカトリ

ぜひ購入してほしいものはステンレス製のターリー皿とカトリと呼ばれるカレーを入れるカップ。

取っ手のついた器のカダイ、ハンディ

メインディッシュ用にカダイ(カラヒ)という取っ手の付いた器やハンディというフチが厚くなった器もGETしておくと通っぽさが出てさらに気分が上がります。

インド食器に盛り付けるだけでビジュアルはまさにインド料理店。自宅カレータイムがより一層特別な時間になってくれます!

 

部屋のBGMにもこだわれば、自宅がまるで「インド料理店」に

さぁ、ここまできたら部屋に流す音楽をインドミュージックにして、さらにインド料理店気分を味わってみましょう!

YouTubeにもインドポップスがたくさんアップロードされていますが、インドの音楽ストリーミングサイトにアクセスすれば最新のインドポップスが無料かつエンドレスでかけ続けることができるんですよね。

自分がよく利用しているのはインドの音楽ストリーミングサービス『Gaana(ガアナ)』。アプリもあるのでスマホからも気軽に利用できます。

■Gaana(ガアナ)
https://gaana.com/

オンラインラジオのRadio Mirchiもオススメです。

■Radio Mirchi
https://www.radiomirchi.com/

さぁ、BGMと食器の準備が出来たらインド風レトルトカレーをインド食器に盛りつけ、スーパーで買ってきたナンを添えインドポップスのボリュームをUPして自宅でLet'sカレーパーティー!

カレーパーティをしている様子

レトルトとスーパーのナンのはずなのにビジュアルと音楽で美味しさ倍増&気分高揚!楽しすぎて自宅にいることを忘れてしまいまーーす!!

 

STEP5. とことんこだわるなら。イチからカレーを作ってみる

さらに美味しさを追求したくなったという方はお店のような味を目指してカレー作りを極めてみてはいかがでしょう。今回は、はやりのスパイスカレーのレシピを紹介します。

スパイスからカレーを作ってみよう

多くの人にトライしてもらうべく使うスパイスはクミン、ターメリック、ガラムマサラ、一味唐辛子の4つのみ。そこにケチャップを加える入門編レシピではありますが、しっかりとお店のようなキーマカレーに着地します。

スパイスからカレーが作れるようになるとカレー生活がさらに楽しく充実したものに! スパイスカレー作り未体験の方もこれを機にぜひ。

【材料(3人前)】
・挽き肉……250~300g(鶏、豚、合挽、何でもOK)
・玉ねぎ……中1個(スライスorみじん切りで)
・ケチャップ……45g (鍋を5周くらい、計らなくてOK)
・水……200cc
・塩……小さじ2/3(あとは微調整)
・油……大さじ2<
・ガラムマサラ……大さじ1と1/2
・クミン……大さじ1/2
・ターメリック……大さじ1/2
・一味唐辛子……小さじ1/4~1/2(辛口派はもっと足しても)
・盛り付け用の卵黄……1つ(省略可)
※大さじは一般的なカレー用スプーンで代用できます
※小さじは一般的なティースプーンで代用できます

【作り方】

スパイスカレーの作り方。(1)鍋に油をひき、玉ねぎを炒める。中火で10~15分炒めアメ色にしていく(2)アメ色になったらスパイスとケチャップを入れ、30秒ほど炒める(3)挽き肉を入れ、3~5分炒める(※豚ひき肉なら5分、鶏ひき肉なら3分くらい)(4)水を加え、かき混ぜながらなじませたあと、フタをして弱火で5分ほど煮込む(フタがないなら、なくてもOK)(5)塩で味をととのえて、あっという間に完成

(1)鍋に油をひき、玉ねぎを炒める。中火で10~15分炒めアメ色にしていく
(2)アメ色になったらスパイスとケチャップを入れ、30秒ほど炒める
(3)挽き肉を入れ、3~5分炒める(※豚ひき肉なら5分、鶏ひき肉なら3分くらい)
(4)水を加え、かき混ぜながらなじませたあと、フタをして弱火で5分ほど煮込む(フタがないなら、なくてもOK)
(5)塩で味をととのえて、あっという間に完成!!


キーマカレー

キーマは卵黄を乗せると映えるビジュアルになるのでオススメです。キーマの中央を少しヘコませると乗せやすいです。

食べるだけでも楽しいですが、作ることができるようになると別の景色が見えてくるのがカレーの世界。入門編のレシピではありますが、スパイスから作る喜びがしっかりと味わえるので未体験の方はこれを機にぜひ挑戦して欲しいです! そして、このレシピに慣れたら少しずつ難しいレシピに挑戦してみてください。もっと素晴らしいスパイス料理の世界が待っていますよ!

***

さて、香りのちょい足しからライスの盛りつけ、チャパティ作り、インド食器のススメ、BGMやスパイスカレー作りなど、情報量満載でお届けしてみましたが、ちょっとしたアイテムやテクニックがあれば自宅にいながらお店気分が味わえるカレーのポテンシャルが伝わったのではないでしょうか。

外食から遠ざかっている人も、おうちカレーを充実させることで日々の生活に刺激と楽しみを。さぁ、ワンランク上のおうちカレー生活を始めてみましょう!

この記事を書いた人スパイシー丸山

インド料理からお家カレーまで精通する次世代のカレー研究家。日本野菜ソムリエ協会カレーマイスター養成講座講師。レシピ、食べ歩き、商品情報など、カレーにまつわるさまざまなトピックを日々発信している。レシピにも定評がありS&B食品のプロアマ問わないレシピコンテスト「レッチャグランプリ」ではグランプリを受賞。著書に『初めての東京スパイスカレーガイド』(さくら舎)がある。

Twitter:@spicymaruyama
ブログ:カレーなる365日

編集:はてな編集部

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